ビルの省エネ対策として、BEMSと自動制御ブラインドなどの設備連携が注目を集めています。本記事では、エネルギーの可視化や自動制御がもたらす効果を整理しながら、効率的なビルエネルギー管理を実現するためのポイントを分かりやすく説明します。
BEMS(ビル・エネルギー・マネジメント・システム)とは、業務用ビルや建物における電気・空調・照明といった設備機器のエネルギー使用状況を可視化し、データに基づいた分析や設備の運転制御へとつなげるためのシステムです。建物内に設置された温度・湿度センサーや人感センサー、電力量計などから様々なデータを収集・蓄積し、エネルギーがどこでどのように消費されているかを「見える化」することで、エネルギー管理全体を支える共通基盤としての役割を担っています。
BEMSの役割は、データの可視化や分析にとどまりません。エネルギー制御システムとして、設備機器の運転を自動制御する機能も備えています。収集・分析されたデータや、あらかじめ設定した条件に基づいて空調や照明などの設備機器を自動的に制御することで、無駄なエネルギー消費を抑えることができます。こうして人の手による調整を減らしながら効率的な管理を行うことで、継続的なエネルギー消費量の削減につなげていきます。
夏期などの冷房負荷を軽減するためには、窓面での「日射遮蔽」が重要な鍵を握ります。というのも、一度室内に日射熱が侵入してしまうと、その熱を冷やすために大量の冷房エネルギーが必要になるためです。こうした開口部における日射遮蔽対策の一つとしてブラインドが挙げられますが、近年では日射条件に応じてスラットなどの角度を自動的に調整する制御型ブラインドの活用が進んでいます。これにより、夏期は日射熱の侵入を防ぎながら、冬期には日射熱を取り込み、さらに昼間は自然光を適切に取り入れるといった、相反する要求にも柔軟に対応できる点が特徴です。
この自動制御ブラインドを、BEMSなどのエネルギー制御システムと連携させることで、さらなる省エネ効果が期待できます。ブラインドの自動制御によって日射熱や自然光の取り込みを調整しつつ、その変動する環境データに合わせてBEMSが空調や室内照明の運転を一体的に管理・制御する仕組みです。このように設備単体での制御にとどまらず、システム同士を連携させることで、建物全体のエネルギー消費の最適化と快適な室内環境の維持を同時に実現できます。
BEMSによるエネルギー使用状況の継続的な把握・分析と、自動制御ブラインドなどの設備連携は、ビルの省エネ運用や効率的なエネルギー管理に大きく貢献します。さらに、脱炭素への取り組みや快適な室内環境の維持にもつながる重要な技術といえるでしょう。導入を検討する際は、自建物の状況や設備環境に応じて、段階的かつ計画的に進めていくことが大切です。
階層・構造や人の出入りの多さなど、図面を引く建物によって適切な自動制御ブラインドは変わってきます。ここではオフィスビル・商業施設・戸建ての3つにわけ、それぞれにおすすめの取扱メーカーをピックアップしました。ぜひ導入の参考にしてください。

高い日射遮蔽効果を持つダブルスキン仕様のブラインドと、自然光を室内照明として取り込める自動制御システムにより、ZEBの日射遮蔽領域で高い効果を発揮。
オフィスビルの企業誘致で重要な、WELL認証の光環境項目をクリアしつつ、高い制御性能による加点も見込めます。

複合施設の大開口窓・天井部など、テーマ性のある特殊な構造にも対応できるシステムを完備。テナント入替後の設定変更も容易です。
また酸化チタンコート仕様のスラットなど、ホコリや雑菌がつきにくい製品を展開しており、人の出入りが多い商業施設において清潔さを保つことができます。

スマートフォンからブラインドの開閉操作ができるシステムを展開。ブラインドをIoT化することで、居住者の負担を軽減しつつZEH実現に向けた省エネが可能。
また、多彩なカラーやミリ単位でオーダーできるロールスクリーンにより、住宅コンセプトに合ったデザインを叶えられます。