自動制御ブラインドは、センサーやシステムを介してスラット(羽根)の角度を調整し、日射量や太陽の位置に応じて光と熱を物理的に制御する設備です。
一方で瞬間調光フィルムは、電気的にフィルム内の液晶分子の並びを変えることで、ガラスの透明と不透明(乳白色)を瞬時に切り替える技術を指します。ブラインドは光の向きを精密に操るのに対し、フィルムは視線の遮断とプライバシー確保に特化した特性を持ちます。
自動制御ブラインドはスラット角度を微調整でき、直射日光を遮りつつ天空光を天井面に反射させて取り込めます。不快なまぶしさ(グレア)を抑えるPGSV指標などの快適性基準を満たしながら、自然光を活用できます。
瞬間調光フィルムは二段階切り替えが基本です。乳白色の状態では光を拡散させるため、強い日射下では窓全体がまぶしく感じられることがあり、精密な調光にはブラインドが適しています。
遮熱性能では自動制御ブラインド、特に外付けタイプが有効です。日射を室外で反射・吸収し、熱流入を大幅にカットすることで建物全体の冷房負荷を数%から10%程度削減し、ZEBの実現に貢献します。
瞬間調光フィルムも一部の製品は遮熱機能を備えていますが、強い日差しを100%遮断することは難しく、熱制御の面ではブラインドに及ばない場合があります。エネルギー効率の向上を優先する場合は、自動制御ブラインドが推奨されます。
維持管理面において、瞬間調光フィルムの場合は表面がフラットで埃がたまりにくく、表面がフラットで清掃しやすいため医療施設等に適しています。またスペースを取らず狭い場所でも活用可能です。
自動制御ブラインドの場合、スラットに埃が蓄積しやすく、駆動部の摩耗による故障リスクを伴います。長期的なメンテナンスコストを踏まえ、製品の品質やアフターサービスの内容を確認して製品を選定しましょう。
導入費用はどちらも手動製品に比べ高額です。瞬間調光フィルムは特に高価であり、専門業者による電気工事が必要です。また、電源オフ時の状態を考慮した設計も求められます。
自動制御ブラインドもシステム構築にコストがかかりますが、主要メーカーによる保証や保守体制が確立されており、オフィスビル等での運用実績が豊富です。清掃コストと省エネ性能のバランスを考慮した選定が重要と言えます。
階層・構造や人の出入りの多さなど、図面を引く建物によって適切な自動制御ブラインドは変わってきます。ここではオフィスビル・商業施設・戸建ての3つにわけ、それぞれにおすすめの取扱メーカーをピックアップしました。ぜひ導入の参考にしてください。

高い日射遮蔽効果を持つダブルスキン仕様のブラインドと、自然光を室内照明として取り込める自動制御システムにより、ZEBの日射遮蔽領域で高い効果を発揮。
オフィスビルの企業誘致で重要な、WELL認証の光環境項目をクリアしつつ、高い制御性能による加点も見込めます。

複合施設の大開口窓・天井部など、テーマ性のある特殊な構造にも対応できるシステムを完備。テナント入替後の設定変更も容易です。
また酸化チタンコート仕様のスラットなど、ホコリや雑菌がつきにくい製品を展開しており、人の出入りが多い商業施設において清潔さを保つことができます。

スマートフォンからブラインドの開閉操作ができるシステムを展開。ブラインドをIoT化することで、居住者の負担を軽減しつつZEH実現に向けた省エネが可能。
また、多彩なカラーやミリ単位でオーダーできるロールスクリーンにより、住宅コンセプトに合ったデザインを叶えられます。