建築業界では、省エネルギー性能の可視化が求められています。その指標の一つとして、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)が重要視されています。BELSは建物のエネルギー効率を評価し、5段階で表示する制度です。特に環境配慮が求められる昨今、省エネ性能の高い建築物は市場価値が向上し、企業のブランドイメージ向上にもつながります。
ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の推進とも連動しており、エネルギー効率の高い建築物が増えることで、地球環境への負荷軽減にも貢献できます。そのため、BELS認証の取得は今後さらに重要性を増すでしょう。
BELSとは、Building-Housing Energy-efficiency Labeling Systemの略称で、建築物省エネルギー性能表示制度のことです。 第三者評価機関が、国土交通省の定めたガイドラインに基づいて建物の省エネルギー性能を評価し、その結果を5段階の星マークで表示する制度です。
この制度の大きな特徴は、専門的な知識がなくても、星の数を見るだけで建物の省エネ性能が一目で分かる点にあります。新築だけでなく既存の建物も評価対象となり、テナントビルやオフィス、商業施設など、あらゆる建築物で申請が可能です。 近年、企業の環境配慮への取り組み(ESG経営など)が重視される中で、BELS認証を取得することは、建物の資産価値を高めるだけでなく、対外的な信頼性の向上にもつながります。また、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の判定にも用いられるため、脱炭素社会の実現に向けた「省エネ性能の見える化」として、建築業界で広く普及が進んでいます。
BELS評価を取得するには、建物の断熱性能、設備のエネルギー効率、再生可能エネルギーの利用などが重要な要件となります。
特に空調負荷の削減は大きなポイントであり、日射熱の管理が重要です。ここで有効なのが自動制御ブラインドです。自動制御ブラインドは、外気温や日射量を感知し、適切な開閉を行うことで室温を安定させ、冷暖房のエネルギー消費を抑制します。これにより、建物全体の省エネルギー性能が向上し、BELS評価の向上に寄与します。
BELSの最高評価である星5を取得するには、建物のエネルギー性能を大幅に向上させる必要があります。特に日射の影響を適切に管理し、冷暖房負荷をできるだけ抑えることが求められます。自動制御ブラインドは、日射熱を適切にコントロールすることで、室温の急激な変化を防ぎ、冷暖房の効率を高めることが可能です。
例えば、夏場は直射日光を遮り冷房効率を向上させ、冬場は日射熱を取り入れることで暖房エネルギーを削減。これにより、建物のエネルギー消費を削減し、BELSの評価基準を満たしやすくなります。さらに、BEMS(ビル・エネルギー・マネジメント・システム)と連携することで、より高度なエネルギー管理が可能となり、BELS星5の達成が現実的になります。
新社屋「キミカ本館」は、省エネ技術を積極的に導入し、2023年にBELS最高評価の五つ星を取得しました。調光制御ブラインドが日射熱を抑え、天井輻射空調と井水利用でエネルギー消費を削減。最終的に消費エネルギーを41%削減し、高評価を得ました。
※参照元:キミカ公式HP(https://www.kimica.jp/corporates/awards/)
※参照元:一般社団法人住宅性能評価・表示協会サイト(https://bels.hyoukakyoukai.or.jp/cases/list)
BELSは建物の省エネルギー性能を評価する重要な指標であり、環境意識の高まりとともにその重要性は増しています。BELS評価を向上させるには、エネルギー消費を抑える建築設計が求められますが、その中でも自動制御ブラインドは非常に有効な手段です。日射熱を適切に管理し、冷暖房負荷を削減することで、BELSの高評価につながります。また、BEMSとの組み合わせにより、さらなる省エネ効果を期待できます。
今後、BELS取得を目指す建築プロジェクトにおいて、自動制御ブラインドの導入は大きな役割を果たすでしょう。環境負荷の低減と快適な建築空間の両立を実現するため、積極的に採用を検討することが重要です。
以下ページでは建物別で選ぶ自動制御ブラインドを紹介していますので、導入を検討している方は参考にしてください。
豊和のA-BLINDは、外付けブラインドならではの高い遮熱性とデザイン性を両立したシステムです。特殊形状スラットにより日射をガラスに到達する前に反射し、室温上昇と空調負荷を大幅に軽減。上部・下部で角度を分けて制御できるため、眩しさやグレアを抑えながら自然光を取り込み、オフィスの快適性と生産性向上に貢献します。
ダブルスキン内の高温環境や強風にも対応できる耐久性とガイディングサポート、IP54相当の屋外対応モーター、自動制御オプションを備え、ZEBやWELL認証を目指す先進的なビルにふさわしい外装ブラインドです
A-BLINDには、用途や意匠に応じて選べる複数タイプのスラット形状が用意されています。それぞれの形状は、意匠性だけでなく日射反射や遮蔽性にも配慮して設計されています。
| タイプ | スラット形状のイメージ | 主な特徴 |
|---|---|---|
| Cタイプ | 標準的なカーブ形状 | バランスの取れた遮蔽性とデザイン性。汎用的なオフィスビルに採用しやすい仕様です。 |
| Fタイプ | フラットな形状 | シャープな印象のファサードを演出しやすく、現代的なビルデザインとの相性が良いタイプです。 |
| Zタイプ | Z字形状 | スラット同士の噛み合わせを高める形状で、遮光性を重視したい場合に適しています。 |
| Sタイプ | S字形状 | 柔らかなラインによる意匠性と、日射反射性を両立したタイプです。 |
このように、スラット形状を建物の表情や求める遮蔽性能に合わせて選べる点は、A-BLINDならではの特徴と言えます。
階層・構造や人の出入りの多さなど、図面を引く建物によって適切な自動制御ブラインドは変わってきます。ここではオフィスビル・商業施設・戸建ての3つにわけ、それぞれにおすすめの取扱メーカーをピックアップしました。ぜひ導入の参考にしてください。

高い日射遮蔽効果を持つダブルスキン仕様のブラインドと、自然光を室内照明として取り込める自動制御システムにより、ZEBの日射遮蔽領域で高い効果を発揮。
オフィスビルの企業誘致で重要な、WELL認証の光環境項目をクリアしつつ、高い制御性能による加点も見込めます。

複合施設の大開口窓・天井部など、テーマ性のある特殊な構造にも対応できるシステムを完備。テナント入替後の設定変更も容易です。
また酸化チタンコート仕様のスラットなど、ホコリや雑菌がつきにくい製品を展開しており、人の出入りが多い商業施設において清潔さを保つことができます。

スマートフォンからブラインドの開閉操作ができるシステムを展開。ブラインドをIoT化することで、居住者の負担を軽減しつつZEH実現に向けた省エネが可能。
また、多彩なカラーやミリ単位でオーダーできるロールスクリーンにより、住宅コンセプトに合ったデザインを叶えられます。